京花軒瓦
開基堂 軒瓦施工中
この丸い紋は、三州瓦的には「京花」と言います。
調べてみると、家紋の名前では「三ツ割右紋」らしいです。
強いて言えば、「数珠掛け三ツ割右紋」とでも付けたが良いかも知れません(勝手な名前です)
「元の本葺き瓦」と「飛鳥野瓦」とは寸法が若干違うため、「瓦割り」が合わず、大工さんと瓦屋さんが調整に手間取っています。(屋根地の幅を変える為)
それでも何とか収まり、順調に進んでいます。
追申
つい最近、萱葺き屋根の話がありました。
見るとかなり腐ってしまい、正面の中央は陥没、後は全厚さがコケになっていました。
人が歩いただけでも陥没するし、人がいない時間が長くなると、動物たちがねぐらにしようと入り込み糞尿をし白蟻もつき、空気の流れが無くなるとカビも生えてきます。
笑われるかもしれませんが、「家にも耳があり心がある」ようです。
古民家を「そろそろ壊して新築しましょうか?」と話しをしていると、「梁」が突然折れたり、あるいは設備機器が突然壊れたり、「もう十分人助けが出来ましたよ、終りが来ましたよ。お疲れ様。」というと、気が抜けたのか、魂が抜けたのか、壊れ始めます。
人間と住まいは「一体」なのかもしれません。
優しく手を添えて、直したり、掃除をしたり、窓を開けたりしてください。
決して建てた職人が悪いわけではありません。
とくに萱葺き屋根は「草」で出来ています。
濡らせば腐るんです。
日当りの割い北側や、裏山の木が生い茂り日陰になったりしたりすると、全体が直ぐ腐り始めます。
家も老体に鞭打って「風雨に耐えている」のです。