古民家をリノベーションする中で、柱などの木材にあるものを塗ることがあります。
それは、柿です。柿といっても柿をそのまま使うのではなく柿渋を使います(渋柿を絞った液)。
柿渋には、防腐、防水効果があり、さらに消臭効果もあります。
天然素材でもありますので体にも優しく、家づくりにはとても重宝されている塗料です。
柿渋を使うことによって、家にも人にも優しい環境を作ることができました。
#持田建築で使用するのは「無臭柿渋」を使っていますので室内が臭くなる事は有りませんが、自宅で絞った柿渋は、柿の実が腐り、その匂いが残るので室内には不向きです。
また、この色は、煤とベンガラを調合して、好きな色を作ったものです。
今回のお施主様も2時間ぐらい掛けて自分の好みの色作ってもらいました。
煤で黒くすると、そのままでは色が衣服に付くので定着用のオイルを塗ります。
昔の人は身近にあるものをうまく配合して、賢く生活していたんんですね。
凄いと思いませんか?