古民家はその中に入ってみると色々な宝物が出てきます。
↓ この煤竹は8畳の天井のさらに上から出て来ました。
これは本物の煤竹。
雨に当てないように持ち帰り、必要な長さで切り、そしてウエスでひたすら磨くと、艶が出てきます。
早速設計変更。
玄関の梁は出す考えでしたので、ちょうどマッチする場所が見つかりました。
お施主様も納得していただき採用となりました。
↓ この大黒柱も当然のごとく採用。
大黒柱の後ろを壁にせず、行燈の光が漏れるように工夫されています。
勿論、天井からの照明もありません。
中廊下の薄暗さを存分に満喫されています。
↓ これは「格子戸」
板戸にすれば暗くなり風通しも無くなる。しかし、
格子戸は風は入るし、人影は見えるし、昼間はレースのカーテンのように、外から中が見えにくくなります。
元の寸法はちょっと大きめ、でも、格子戸が気に入ったので直ぐに採用になりました。
すぐさま設計変更、この場所でうまく使われるように柱を動かし、建具の高さもこれに合わせました。
なかなか、応用問題の塊です。
でも、お客様と話し合うのが楽しいんです。
場所が決まれば、後はインテリアコーディネーターを交えて雰囲気づくり。
益々、楽しくなってしまいます。
でも、こんな良い古民家には中々出会えません。
お施主様の強い意思があればこそ、目の前に現れてくれたと私は思います。
以上