この建物は、南北に長い「長屋形式」になっています。
その事により、地震力より、東西からの「風圧力」の影響が大きくなり、べた基礎の配筋の間隔が「片方が小さく」なりました。
100×200㎜
また、図面の丸の大きさは「柱の軸力」を表しますが、円が大きい方が「大きい力」がかかっています。
よって、105㎜角の柱では強度不足で、120㎜角の柱で一部は計算してあります。
壁には「筋違」を入れます(ここでは構造用合板で外力を負担しています)。
また、外力によって柱に引き抜きが掛りますが、壁倍率を大きくすると、やはりホールダウン金物にも大きな力が掛ります。
そうすると、その力は基礎に掛かります。
基礎に掛かると、その力は鉄筋に作用します。
安易に大きい壁倍率にすると、基礎の高さが90㎝以上になったり、主筋の数が極端に多くなったりします。
大きなスパンの両側の柱などは要注意です。
特に車庫などは、入口の両側の柱などは150㎜角になったりもします。
いずれにしても、特殊な形の建物は、構造計算をして安全を確かめましょう。
特に偏った吹き抜けの配置はやめましょう。
地震には非常に不利になりますよ!