社長ブログ
次世代に託す?

床の間の裏の小壁は仕上げ塗りがして無いのです!

昔は家督相続制度があるがために「家を守り、繋ぐ」風習がありました。
誰かが家督を繋がなければいけなかったようです。
私のおじいさんは赤子の時に父親が死んだため、赤子の時に0歳でに家督を相続しましたが、実質不可能なため、そのおじいさんが2度目の家督を相続しました。 そして祖父は大人になってから2度目の家督を相続したと聞いています。
「床の間の裏の小壁を仕上げない」のは、後代に家を守って継いでいってもらうために、「家を未完成」にしたそうです。
「家は未完成なのでお前が盛り上げてくれよ」と言ったそうです。
家を「完成」されると後代の人間は、「どうやってお金を使おうか、どうやって楽しいことをしようか?」と考えるそうです。
「未完成な家を貰う」と何とか直したり大きくしたり、家業の繁栄を考えたりするそうです。
「後が無い」と自由気ままで良いかと思えますが、「家を守ると考える」ことで大切な事に気づかされるのだと思います。
「家を繋ぐ」、「土地を継ぐ」、「地域を継ぐ」これが昔の人の使命だったのだと思います。
そのことが「地方の衰退」を防いでいたのだと思います。
人口減少時代、いま考えなければいけない事の一つだと思います。

床の間から感がえられること、でした。