社長ブログ
ハウスdeオーガニック4月研修
■ 報告書
今回も川崎にて開催された会合に参加いたしました。
当日は、以下の内容が実施されました。
① 定例の各社の現況報告および将来予測
② 建築研究所 三浦先生による「結露」に関する講義
③ 空気環境改善研究所 石坂先生による年間報告(空気中の化学物質測定)
■ ① 各社の現況報告・将来予測
昨今の物価高騰の影響により建築費が上昇し、住宅取得のハードルが高くなっている状況が共有されました。
また、性能面については義務化の進展により一定の基準が整備され、「数値競争」は一段落しつつあり、性能による差別化が見えにくくなっているとの意見もありました。
さらに、物価上昇や将来不安に加え、断熱義務化前の駆け込み需要が一巡したことで、足元では需要の減少が見られるとの報告でした。
本来、温暖化が進む現在においては断熱性能の向上は不可欠ですが、「安価であること」を優先した住宅については、電気代や体感温度の面で結果的に不利になっているケースも想定されます。
なお、弊社では約30年前より断熱化に取り組んでおり、適切な説明とご理解のもと施工を行ってきました。引き渡し後には「断熱して良かった」「電気代が想定の半分以下になった」といった評価を多くいただいております。
必ずしも超高性能仕様でなくとも、地域に適した断熱性能を確保することで、年間を通じて快適に過ごすことが可能であると考えます。
■ ② 結露に関する講義
結露の発生メカニズムについて、学術的な観点からの解説がありました。
特に近年は「夏型結露」の問題が顕在化しており、室内の過度な冷房により、窓ガラス外側や壁体内で結露が発生するケースが報告されています。
壁内結露は建物の耐久性に影響を与える可能性があるため、適切な断熱・気密設計および冷房の使い方に注意が必要であると再認識しました。
■ ③ 空気環境(化学物質測定)の報告
グループ全体で1年間に6件の空気測定が実施されましたが、いずれも有害なVOC(揮発性有機化合物)は検出されないという結果でした。
一方で、自然素材を使用した住宅では、ヒノキやスギなどの木材由来成分が検出される事例はありましたが、これらは一般的に問題となる物質ではありません。
ただし、入居後にVOCが検出されるケースもあり、その多くは家具、特に安価な製品や輸入家具に起因する可能性が指摘されました。
この点については、居住者への注意喚起が必要であると感じました。






